秋から冬にかけて紅葉がきれいな季節。緑色だった山も赤や黄色に色づき、自然の中でこの時期ならではの景色を楽しむチャンスです。しかし、中には山登りの経験が無いからと行くことをためらってしまう人もいるのではないでしょうか。
そんな人におすすめなのが「ハイキング」です。ハイキングなら山登りの経験が無くても気軽に楽しむことができますよ。今回はハイキングのメリットや登山との違い、ハイキングをする際に必要な持ち物などについて解説します!
ハイキングと登山は、それぞれ目的が異なります。また、トレッキングという言葉も聞いたことがあるのではないでしょうか。ここでは、3つのアクティビティの目的をそれぞれ確認していきましょう。
ハイキングは、自然の風景を楽しみながらゆっくり歩くことを目的としています。そのため、山頂に到着しなくてもOKです。また、山道だけでなく自然の小道を歩くこともハイキングに含まれます。
自然との触れ合いがメインなので、ウォーキングよりもゆっくり歩くことができ、体力がない人でも気軽に挑戦できるでしょう。高低差が少なく歩きやすいコースなら、お子さんと一緒に楽しむこともできますよ。
登山の目的は、山頂を目指して登り切ることです。高低差や歩きにくい道もあるため、ハイキングに比べて難易度が高くなります。
また、ハイキングの場合は軽装備で平気ですが、登山の場合は山の険しさに合わせて、しっかりとした装備も必要となってくるでしょう。
トレッキングは山道を歩くことを目的としており、必ずしも頂上を目指すわけではありません。しかし、険しい山道や泊まりがけで長時間歩くこともあります。したがって、トレッキングはハイキングと登山の中間ほどの難易度といえます。
3つのアクティビティの目的を見てきましたが、最も難易度が低く気軽に挑戦できるのがハイキングではないでしょうか。
以下はあなたが知る必要があるハイキングの利点のいくつかです
ハイキングは一般的なウォーキングのように、スタスタ歩く必要がありません。山道や野道を進み、自然や景色を楽しむことを目的としているため、ゆっくり歩くだけで良いのです。
景色が移り変わるので、2時間歩いていたとしても意外とあっという間に感じるかもしれません。ハイキングをすることで、無意識のうちに運動不足を解消できるのは、ひとつのメリットといえるでしょう。体力にあまり自信がない人にもおすすめですよ。
忙しい日常の中ではなかなか感じられない、音や風景、自然の美しさを五感で味わえることもハイキングの魅力です。壮大な山々や野に咲く花々、森林にさす木漏れ日や小鳥のさえずり、気持ちの良い風や清流の心地良い音。
目で見る景色や聞こえてくる音、草花のにおいや、土の感触などを五感で感じると、心が癒されることでしょう。自然と共に生きていることを実感し、自然を大切にする気持ちにさせてくれますよ。心が疲れている時こそ、自然からパワーをもらうのがおすすめです。
ハイキングは登山に比べて準備も少なく、軽装備で行えますが、動きやすい格好や靴を選ぶなどいくつかポイントがあります。ここでは服装選びや必要な持ち物についてお伝えします。
ハイキングをする際の服装は、重ね着で体温調整できることがポイントです。山の中や野道を長時間歩くと汗をかいたり、天候が変わって急に寒くなったりすることもあります。そのため、服を脱いだり、羽織ったりして服で体温をコントロールできるようにしておくのです。
汗が乾きやすい肌着、Tシャツ、シャツ、アウターといったように、動きやすく着脱しやすいものを選ぶと良いでしょう。
ちなみにズボンは、ストレッチ性のあるチノパンなどがおすすめです。虫刺されや怪我を防ぐために長ズボンを選びますが、夏にハーフパンツを履きたい場合は下に登山タイツを履くようにしましょう。
加えて、靴は軽量で歩きやすいシューズを選びましょう。ランニングシューズや一般的なスニーカーでも大丈夫です。
まず、ハイキング時のバッグは両手があくリュックがおすすめです。防水タイプなら突然の雨にも対応でき、なお良いでしょう。
山は急な天候の変化が起こりやすいため、雨具は絶対に必要です。雨具といっても折りたたみ傘などは手がふさがってしまうので避け、上下にわかれたレインウェアを使うことをおすすめします。
また、日よけ対策としてつばが広めの帽子が必要です。季節にもよりますが、夏の暑い日には日焼け止めクリームもあると良いでしょう。その他、水分補給のための飲み物や、虫対策として虫よけスプレーや刺された時の薬などを持っておくと、万が一の時にも安心です。
登山の経験が無くても気軽に挑戦できるハイキング。初心者の方は途中までロープウェイで登れる山や、人がたくさん訪れる場所から始めてみることをおすすめします。人気のスポットは歩きやすく整備されている所も多く、ひと気もあるため道に迷う心配もありません。
また、ハイキングスポットに向かう時は、なるべく自動車は避けて電車などの交通機関を使うようにしましょう。こうすることで、移動に伴うCO2の排出量を削減することができます。そして、ハイキング時に出たごみは必ず持ち帰るようにしましょう。
ちょっとした心掛けが地球温暖化防止にもつながります。ハイキングが楽しめる環境を私たちが守ることで、自然からも癒しやパワーをもらうことができるのかもしれませんね。
ぜひ、休日は心も体も健康になれるハイキングにチャレンジしてみませんか。
https://www.tyojyu.or.jp/net/kenkou-tyoju/shintai-training/high-king.html
https://www.jalan.net/news/article/500105/