ウォーミングアップと聞くと、スポーツ選手が試合前に行う運動をイメージするのではないでしょうか。しかし、ウォーミングアップは一般の人や普段運動をしない人も、行った方が良い理由があります。
そこで今回は、ウォーミングアップの役割や効果、ウォーミングアップの手順や注意点などを解説します!
ウォーミングアップは、運動前に行う準備運動のこと。運動によるケガを防止したり、パフォーマンスを上げたりする役割があります。しかし、スポーツをする人だけでなく、普段運動する習慣が無い人にも、ウォーミングアップはおすすめです。
なぜなら、ウォーミングアップで軽い運動をすることで、全身の血行が良くなり、筋肉が柔らかくなるからです。体の動きがスムーズになるため、日常生活の中でも転倒やケガを防ぐことにつながります。
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ここではウォーミングアップが心身にもたらす効果について、より詳しく見ていきましょう。
・体温や筋温が上がり、血流が良くなる
ウォーミングアップすることで、体内でエネルギーが生まれ、体温や筋温が上がります。それによって血管が拡張し、血流が良くなるため、酸素が隅々まで行き渡ります。
酸素が行き渡ることで、力を発揮しやすくなる他、体調不良を防ぐ効果が期待できるでしょう。
・筋や関節周りがほぐれ、可動域が広くなる
ウォーミングアップで体温や筋温が上がることで、筋肉がやわらかくなり、筋や関節周りがほぐれ、可動域が広くなります。
関節がスムーズに動くため、ケガや故障を防ぐ効果があります。
・神経系の反応を促進する
ウォーミングアップを行うことで、運動刺激に対する神経系の反応を促進することができます。そのため、運動時により俊敏な動きをすることができますよ。
・心臓や肺への負担を軽減させる
ウォ―ミングアップは、徐々に心拍数や呼吸数を上げていくことができます。そのため、運動での心臓や肺への負担を軽減させる効果があります。
・心理的な準備による集中力の向上
ウォーミングアップを行うことで、これから取り組む運動に対する、気持ちの準備ができます。運動のイメージがつくられ、集中力の向上にもつながります。
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では、実際にウォーミングアップを行うには、どんなことをすれば良いのでしょうか。ウォーミングアップは運動の種目によってさまざまですが、ここでは基本的なウォーミングアップの手順や注意点を紹介します!
1、足首や手首、ひざの屈伸運動などで軽く体をほぐした後、歩くところから始めます。スローペースでウォーキングをしながら、徐々にランニングに移行します。
心拍数が上昇していき、血流が良くなります。軽く汗ばむくらいまで行いましょう。
2、次にストレッチを行います。ラジオ体操などの全身を使って行う「ダイナミックストレッチ」がおすすめ。ダイナミックストレッチとは反動や弾みをつけながら行う、動的ストレッチのことです。
また体が硬い人は、「スタティックストレッチ」と呼ばれる静的ストレッチをゆっくりと行っていくのが良いでしょう。弾みをつけず、一定の姿勢を30秒〜40秒保ち、筋を伸ばしていくのがおすすめです。
3、ストレッチの後は、種目に合わせた専門トレーニングを行います。例えば野球の場合なら、キャッチボールやバッティングといった動きです。水泳なら、水中を歩いたり、軽めに泳いだりすることがあげられます。
競技に合わせて、軽めの運動を取り入れていきましょう。
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ウォーミングアップの効果を発揮するには、最低でも20分以上行う必要があるといわれています。しっかりとウォーミングアップを行うことで、徐々に心拍数を上げ、体温や筋温も上がり、血流を促すことができます。
また、体力や体格には個人差があるため、自分に合ったウォーミングアップを取り入れていきましょう。競技によっても、その特性を活かした動きを取り入れていくことが大切です。
ウォーミングアップで軽い運動を取り入れることで、運動のパフォーマンスが上がるだけでなく、血流が良くなり、健康効果が期待できます。
運動不足の人なら、朝起きた後や、デスクワークの休憩に、軽いウォーミングアップを行うのがおすすめです。ぜひ、健康のためにも日々の生活に、ウォーミングアップを取り入れてみてはいかがでしょうか。