日本ではここ数年間で、仮装イベントとしてすっかり定着したハロウィン。子どもだけでなく大人の間でも仮装をし、街に集まる風習ができています。
しかし、都心では一部の人によるマナーの悪い行動や大量に残されたゴミ問題などが発生しています。けれども街に出て騒ぐだけがハロウィンの楽しみ方ではありません。
また、昨今では感染症のリスクもあることから、人混みを避けおうちでゆっくり過ごすのがおすすめです。そこで今回は、エコを意識した、環境にやさしいハロウィンの楽しみ方を紹介します。
お店ではガーランドやウォールステッカーなど、さまざまなハロウィングッズが発売されています。中にはプラスチック製のものや1回限りしか使えないようなものもあるでしょう。しかし、環境問題を考えると紙や布素材、長期的に使えるものを選びたいものです。
また、家にある材料で手作りするという方法もあります。では、エコを取り入れた飾り付けのアイデアにはどんなものがあるのか、詳しく見ていきましょう!
ハロウィンの飾り付けグッズは、100円ショップなどで安く手に入れることができます。しかし、中には1回使っただけで破けてしまったり、壊れてしまったりするものもあるでしょう。特に壁や窓に貼り付けるステッカーなどは、粘着力が弱まってしまうため、再度使うのは難しいかもしれません。
また、バルーンも数日経つと空気が抜けてしまうため、翌年に使うことはできないでしょう。そこでおすすめなのが、かぼちゃや黒猫などをモチーフにした置物や、ウッドパネルなどです。
加えて、フェルト素材でできたガーランドは破ける心配もないため、再利用することができます。翌年もまた翌々年もくり返し使えるアイテムを選ぶことで、ゴミを減らし資源を大切にすることにつながります。
お子さんがいるご家庭におすすめなのが、家にある不用品を使って飾りつけグッズを手作りすることです。例えば、牛乳パックの上半分をカットし、色画用紙を巻きつけカボチャの顔などを書き、持ち手にリボンを付ければステキなお菓子入れが出来上がります。
また、トイレットペーパーの芯に黒い折り紙を巻きつけ、上の部分を折り曲げ猫の耳のようにし、丸いシールで鼻や口を付け、ひげを書けば黒猫が完成。
ゴミとして捨てるだけの不用品も、工作の材料として使うことで、ハロウィンのステキな飾りとして生まれ変わります。お子さんとの楽しい思い出作りにもなることでしょう。
クリスマスツリーを持っているご家庭は多いのではないでしょうか。しかし、年に一度のクリスマスシーズンにしか出番がないのはもったいないですよね。どうせならば、ハロウィンにもツリーを登場させてみませんか。
ハロウィン仕様の飾り付けをすることで、『ハロウィンツリー』として変身させることができるのです。最近では、雑貨店などでもハロウィンツリー用のかぼちゃやおばけなどのオーナメントが出回っています。
また、買わずに折り紙などで作るのも良いでしょう。オレンジやパープルなど、ハロウィンカラーを取り入れることで、クリスマスとはまた違った雰囲気のツリーに仕上がりますよ。
ハロウィンのメインイベントと言えば仮装。かぼちゃや魔女などのコスチュームをはじめ、自分の好きなキャラクターのコスプレをする人もいることでしょう。
しかし、仮装をする人のほとんどが、毎年同じ格好をすることはありません。その日限りでしか着ないコスチュームを毎回新しく購入するのはもったいないものです。そこで、エコを意識した仮装の楽しみ方を紹介します。
使わなくなった服やカバン、帽子などは意外と多いもの。これらをリメイクしてイメージしているコスチュームに近づけるというのも楽しい作業です。着なくなった服なら思い切ってカットしたり、色を染めたり、ペイントしたりもできるでしょう。
しかも、布用ボンドや布用両面テープなどを使えば、ミシン要らずで簡単にリメイクできます。クローゼットの中で何年も使われずに眠っているものはないか、一度確認してみてはいかがでしょうか。
近年ではフリマサイトで売り買いする人も増えていますよね。実にさまざまな商品が揃っているため、自分の好きなコスチュームに出会える可能性も高いと言えます。フリマなら安く購入することができ、使用後は売ることもできるでしょう。服をリユースすることで、ゴミを減らすことへつながります。
シェアサービスが浸透してきている現代では、ハロウィンのコスチュームがレンタルできるサービスもたくさんあります。かぼちゃや魔女、ドラキュラをはじめ、アニメの人気キャラクターなどの衣装まで幅広く揃っています。
また、レンタル日数は2日~1週間というように選ぶことができ、使用後は洗濯せずそのまま返却できるのも魅力。「忙しくて準備に時間が取れないけれど、ハロウィンパーティーは楽しみたい!」という人にも最適です。
ハロウィンパーティーの飾り付けや仮装をする際には、くり返し使えるものを選んだり、家にあるものをリメイクしたりして、できるだけゴミを減らす工夫をするのが重要なポイントです。ゴミを減らすことで、廃棄物処理による二酸化炭素(CO2 )の排出を減らし、空気汚染や地球温暖化を防ぐことへとつながります。
また、日本はこのままの状況ではゴミを燃やした後に出る灰や、燃えないゴミを埋める場所が、足りなくなってしまうとも言われています。
今までハロウィンを楽しむだけで、環境のことまで意識していなかったという人は多いかもしれません。ぜひ今年からは、地球にやさしいサステナブルなハロウィンを心掛けていきましょう。