「最近、寝てもなかなか疲れが取れなくて…」という人は、もしかしたら、筋肉が硬くなっているのが原因で、疲労物質が体の中に溜まってしまっているのかもしれません。
そんな人におすすめなのが「アクティブレスト」です。アクティブレストを取り入れることで、疲労回復効果を高めることができるといわれています。
今回は、アクティブレストのメリットや日常生活での取り入れ方を紹介します!
アクティブレストとは、疲労を感じる時にあえて体を適度に動かす休養方法のことです。
「疲れている時に体を動かしたら余計に疲れるのでは…?」と思うかもしれません。
しかし、軽い運動によって血行を促すと、疲労物質を効率的に排出させ、疲労回復効果を高められるのです。
もともとは、アスリートが試合翌日に疲労を残さないための休養方法として、アクティブレストを取り入れていました。
近年では、アスリートのみならず、立ち仕事やデスクワークなどで疲労が蓄積している人にも効果的な休養方法として、注目が高まっています。
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アクティブレストのメリットをより詳しく解説します。
アクティブレストの最大のメリットは、血流が良くなり、疲労物質の排出が促進されることです。
軽い全身運動をすることで、筋肉のポンプ作用が働き、血流が良くなります。
すると体のすみずみまで栄養や酸素が行き渡り、疲労物質などの排出がスムーズになるのです。その結果、疲労回復が早くなり、体のコリや痛みの改善も期待できます。
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アクティブレストを継続的に行うことで、基礎代謝が上がるといわれています。軽めの運動でも、何もしないよりはカロリーを消費でき、全身運動によって少しずつ筋肉量も増えていくでしょう。その結果、基礎代謝が上がり、体質の改善につながります。
アクティブレストを行うことで、ストレスが軽減されるといわれています。なぜなら、軽い運動をすることで、幸せホルモンと呼ばれる「セロトニン」が分泌されるからです。
セロトニンは神経伝達物質のひとつであり、心のバランスを保つ働きがあります。不足すると自律神経バランスが乱れ、心身の不調やストレスを感じやすくなります。
アクティブレストでセロトニンの分泌を増やすことで、心のバランスを整える効果が期待できるでしょう。
アクティブレストは軽い運動で良いため、「運動するぞ!」と意気込まなくても大丈夫です。ポイントは、「息が上がらない程度の軽い運動」「心地良いと感じられる」「気軽に続けられる」の3つです。ここでは、日常生活に取り入れられるアクティブレストを紹介します!
簡単にできるアクティブレストとしては、ストレッチがおすすめです。長時間同じ姿勢を続けることによって、筋肉は固まってしまいます。肩や背筋を伸ばしたり、ひざを伸ばしたりして、凝り固まった筋肉をほぐしていきましょう。
ストレッチの方法については、こちらの記事で詳しく紹介していますので、合わせてご覧ください。
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ウォーキングや軽いジョギングなど、息が上がらない程度の有酸素運動をしましょう。有酸素運動をすることで、血行が良くなり、体の隅々まで酸素や血液が行き渡ります。また、セロトニンが分泌され、メンタルの安定やストレス解消にも効果的です。
運動をする時間がなかなか取れない人は、日常生活の中でエレベーターやエスカレーターをできるだけ避け、積極的に階段を使うことをおすすめします。階段を上る際に、下半身の筋肉を使うため、血行が良くなる効果が期待できます。
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運動でなくても、散歩やショッピングに出掛けるのも、気軽に取り入れられるアクティブレストのひとつです。景色を楽しみながら散歩したり、ショッピングしながら軽く歩いたりするだけでも、アクティブレストの効果は期待できます。気分転換にもなり、リフレッシュできますよ。
外出するのも面倒な時には、ゆっくり湯船に浸かるのがおすすめ。湯船に浸かることで、筋肉の緊張がやわらぎ、水圧によって全身の血行促進につながります。温度は38°C〜40℃程度に設定し、心臓に負担が掛からないようにしましょう。
入浴で一時的に体温が上がるため、睡眠の質が向上する効果も期待できます。よく眠ることで、疲労回復も早まるでしょう。
疲れが溜まっていると感じた時には、家でゴロゴロして過ごすのではなく、軽い運動や体を動かすことで、疲労回復効果を高められる場合があります。
疲労の種類にもよりますが、寝ても疲れが取れないという人は、一度アクティブレストを試してみることをおすすめします。疲労回復に加え、基礎代謝の向上やストレスの軽減にもつながりますよ。
ぜひ、今回紹介したアクティブレストを参考に、日常生活に取り入れてみてはいかがでしょうか。