甘さとほろ苦さが合わさり、飲むとほっと一息つけるココア。体を温めたい時にも最適ですよね。そんなココアですが、実は健康や美容に良い効果を与えてくれるといわれています。
今回はココアの健康・美容効果に加え、効果的な飲み方をあわせて紹介します!
ココアは、チョコレートと同じくカカオの実の中にある種子を原料としたもの。種子を発酵、乾燥させてできたものが「カカオ豆」です。カカオ豆を焙煎した後、殻を取り除き、細かく砕きます。ここからさらに粉砕したものを「カカオマス」といいます。
カカオマスからココアバターと呼ばれる脂肪分を取り除いたものがココアとして扱われています。ちなみにチョコレートはカカオマスに砂糖やミルクを加えて作られたものです。ココアとチョコレートの風味が似ているのも納得ですね。
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ここではココアの効果的な栄養成分と具体的な効果についてお伝えします。
ココアの主成分ともいえるのがカカオポリフェノールです。ポリフェノールには食欲を抑える効果に加え、脂肪燃焼効果や脂肪分解効果があるといわれており、ダイエット効果が期待できます。
また、ポリフェノールは、活性酸素を除去する強い抗酸化作用を持つため、美肌に良いとされており、アンチエイジング効果も期待できるでしょう。
ココアに含まれるリグニンには、腸内環境を整える効果があるといわれています。不溶性食物繊維の一種であるリグニンは、水に溶けず腸の中で水分を吸収し膨らむ性質があります。
膨らむことで腸を刺激し、便通を促してくれるのです。便秘にお悩みの人はココアを飲むことをおすすめします。
ココアに含まれるビタミンB6にはホルモンバランスを整え、健康的な肌や髪をつくる効果があるといわれています。
ビタミンB6は、女性ホルモンである「エストロゲン」の代謝に関わり、赤血球の合成にも役立つとされています。そのため、月経前症候群(PMS)の症状を和らげる働きも期待できます。
また、ビタミンB6はたんぱく質の分解や合成を助けるため、健康的な肌や髪をつくるのに役立っているのです。
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ココアに含まれるビタミンB12には、貧血を予防する効果があるといわれています。ビタミンB12は、葉酸とともにヘモグロビンを生成する働きがあるとされています。
そのためビタミンB12が不足すると、貧血だけでなく、疲労や体力低下、手足のチクチクする痛みなどの症状を引き起こすことも。ココアでの補給がおすすめです。
ココアに含まれるカルシウムには、骨粗しょう症を防ぐ効果があるといわれています。体内のカルシウムの99%は骨と歯に存在しているため、カルシウムを摂ることで丈夫な骨や歯を作ることができるでしょう。
また、カルシウムは吸収率が悪いといわれていますが、ビタミンDと一緒に摂ることで、吸収率が上がるとされています。
ココアを効果的に飲むには、いくつか気をつけなければならないことがあります。
ココアを効果的に飲むには、砂糖入りではなくピュアココアを選ぶようにしましょう。
市販のココアには、あらかじめ砂糖が入ったものと、そうでないものがあります。砂糖が入ったものはカロリーが高く、糖分も多いです。
また、ポリフェノールの量もピュアココアに比べて少なくなるため、砂糖入りではなくピュアココアがおすすめです。
ココアを効果的に飲むなら、1日2〜3杯を目安に飲むようにしましょう。ポリフェノールの効果は4時間程度といわれています。そのため、朝、昼、夜、と4時間程度間隔を空けて、こまめに飲むのがおすすめです。
一方で飲み過ぎはカロリーの摂り過ぎになりますので、気をつけましょう。
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ココアにはカカオポリフェノールが豊富に含まれている他、食物繊維、ビタミンB6、ビタミンB12、カルシウムなどが含まれており、栄養価が高く、さまざまな効果が期待できることがわかりました。
ココアを効果的に飲むには、ピュアココアを選ぶのがおすすめです。砂糖が含まれていなくても、牛乳や豆乳を加えることで飲みやすくなりますよ。また、甘さが欲しい時には、はちみつなどを少し加えてもおいしいでしょう。
ぜひ、健康と美容効果たっぷりのココアを自分なりにアレンジしておいしく飲んでみてはいかがでしょうか。