春は新しい環境に飛び込むことの多い季節。学校や新しい職場など、期待と不安で胸がいっぱいな人も多いことでしょう。
しかし、環境が変わると同時に、人は大きなストレスを受けやすいもの。過度な緊張状態が続けば心身の不調となって影響が現れることがあります。
そこで今回は環境が変わる時のストレスによって現れる症状や、心と体を整えるためのストレス軽減策についてお伝えします。
人間は基本的に安定した環境を好むため、変化することは良くも悪くもストレスがかかります。環境の変化は誰もが緊張するもの。この緊張状態が続くことで、交感神経が過剰に働き、自律神経のバランスが崩れやすくなります。
自律神経は健康状態を保つ役割をしているため、バランスが崩れることによって心身に不調をきたしてしまうのです。
では、ストレスが原因となって現れる症状にはどのようなものがあるか、チェックしてみましょう。
・気分が落ち込む
・イライラしやすく怒りっぽくなる
・気力の低下
・不安が強くなる
・集中力の低下
・興味・関心の低下
・人に会うのが億劫になる
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・お腹が痛くなる
・頭が重い
・眠れなくなったり眠りが浅くなったりする
・食欲低下
・下痢や便秘
・肩こりや腰痛
このように、心と体にさまざまな症状が現れます。中には、飲酒や喫煙の量が増えたりする人も。
心身に異変を感じた時には、まずストレスを軽減させるよう対策をとりましょう。心が軽くなるにつれて体も回復してくることがほとんどですが、症状が長引いたり悪化したりする場合には、医療機関を受診することをおすすめします。
環境の変化がもたらすストレスを軽減させるためのポイントは、緊張をやわらげることです。緊張をやわらげることで心と体を休める副交感神経が優位になります。そうなると自律神経のバランスも整い、ストレス解消へとつながるでしょう。
ここでは、心と体を整えるためのストレス軽減策を紹介します。
環境の変化によるストレスを感じている時には、焦らず、頑張り過ぎないことが大切です。
新しい人間関係作りや新しい仕事を覚えなければならないなど、変化が積み重なってしまうと、緊張状態が続きストレスが大きくなってしまいます。
ですから、焦らずに、ひとつずつ対応していくことを心掛け、頑張り過ぎないようにしましょう。
ストレスを感じている時には、のんびりする時間を作るのもおすすめ。環境が変わった時は、自分が思う以上に心身ともに疲れています。
ソファに寝転がって何も考えずにぼーっとするのも良いでしょう。体だけでなく、脳も使わないよう意識することで、ストレスも軽減されていきますよ。
好きなドラマや映画を観たり、音楽を聴いたりするなど自分の好きなことをしましょう。自分が楽しい、心地よいと感じることを積極的に行うことでリラックスでき、心にエネルギーがたまってくるのです。
環境の変化に対応するにはたくさんのエネルギーが必要。自分の好きなことをして心にエネルギーをためていきましょう。
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ストレスを感じている時には、睡眠時間をしっかりと確保することも大切です。睡眠中は副交感神経が優位になり、リラックスモードに。
そして朝になると交感神経が優位になり、活動モードに切り替わるのです。しっかりと睡眠時間がとれていれば、朝もスッキリと目覚め、良い気分で起きることができますよ。
ストレスを感じている時には、適度な運動でリフレッシュするのもおすすめです。特にウォーキングやランニングなどの有酸素運動が最適。
有酸素運動をすることで幸せホルモンとも呼ばれる「セロトニン」が分泌されます。セロトニンは心を落ち着かせ、ポジティブな気持ちにする効果があるといわれています。適度な運動を取り入れることで、健康な体と心の安定にもつながり、ストレスを軽減できますよ。
環境が変わる時、人は嫌でも緊張してしまうもの。しかし、「頑張り過ぎない、完璧を目指さない」と自分で心掛けるのもひとつの対処法です。ストレスを感じた時には、無理せず、心と体を休ませましょう。
今回紹介したストレス軽減策をぜひ実践してみてください。緊張をやわらげ自分を労わることで、新しい環境に立ち向かうエネルギーが沸いてくるのを感じられますよ。
ストレスを上手に緩和しながら、少しずつ新しい環境に慣れていきましょう。