東京駅八重洲南口から徒歩約10分。都心只中のビルが立ち並ぶ場所にオフィスを構える株式会社プランテックスでは、驚くほど品質の高いレタスが栽培されています。一般的なレタスと食べ比べをしてみると、葉は瑞々しさがありながらも柔らかく、甘みが強い!
農業には不向きな都会で何故これだけ高品質なレタスを栽培することができているのでしょうか。秘訣はプランテックス社が独自に開発した、人工光型植物工場にあります。
植物工場と聞くと、巨大な栽培室に植物育成用の多段ラックが立ち並び、そのラック内で植物を育成しているイメージが思い浮かぶのではないのでしょうか。プランテックス社の植物工場では、ラックを棚ごとに気密・断熱する「クローズド・タイプ」の栽培装置を世界で初めて導入することで、より細かに育成条件のコントロールが可能となり、前述した高品質のレタスの栽培を可能としました。
「植物には多くのポテンシャルが秘められている。植物工場というアプローチで植物の持つポテンシャルを最大限に引き出せるようにしていきたい」と、山田代表取締役は語っています。プランテックス社の育てる植物は、味や食感に優れているだけではなく、栄養価や育成速度の面でも優れています。これは偏にプランテックス社が持つノウハウの賜物でしょう。
世界の人口は増え続け、食料生産が今後問題になることは明白です。特に日本は自国で消費する食料の大半を輸入に頼っており、この問題を深刻に受け止めていかなくてはなりません。そのためには効率的かつ安定的に食料の生産を行うことが必要不可欠です。
農業は歴史の長い産業ではありますが、環境・資源・労働人口・土地など多くの問題を抱えた産業でもあります。一定条件にコントロールされた環境の元、限られた資源を省スペースで効率的に運用することができる植物工場は、まさにこれからの農業を支える一助となり得るでしょう。その最先端を突き進むのがプランテックス社なのです。
まずは一度このレタスを食べて頂き、その可能性を感じ取ってみてください!
植物工場での栽培は、露地栽培やハウス栽培と比較し、安定した生産が可能となっています。これは栽培環境をコントロールし、天候・温度・湿度・風といった環境変動要因を少なくすることで実現されています。環境変動要因の比率は露地栽培:ハウス栽培:植物工場=1000:100:1程度の差があると一般的には言われています。
優れた環境制御能力を持つ植物工場ですが、それでも問題が無いわけではありません。広い栽培室の中で場所によって気温にムラができたり、栽培用ライトの光量に無駄が多かったりといった問題を抱えていました。その問題を解決したのが、グリーングロワーズの植物工場で採用されているクローズド・タイプの栽培装置です。
クローズド・タイプの栽培装置では、栽培棚を1段ずつ密閉しています。その上で植物の成長に欠かすことのできない光・空気・水といった植物の成長要素を細かく分解し、プランテックス社の開発した植物成長制御システムの「SAIBAIX」によって、栽培環境パラメータとして一つずつ制御しています。SAIBAIXが管理するパラメータは水温・気温・湿度といった「状態変数」だけでなく、光合成速度や蒸散速度といった「速度変数」が含まれており、従来の植物工場では制御が難しかった要素まで、コントロールが可能となっています。また、自然環境では発生し得ない育成条件を整えることで、これまでにない付加価値を持った植物の栽培が可能になっています。さらに棚の気密性を高めたことで、植物工場の天敵である、虫の侵入リスクを大幅に下げることにもつながっています。
世界的に水不足が叫ばれて久しいですが、農業は本来大量の水を消費します。せっかく農地に撒いた水の大半は大地に吸われてしまい、植物の成長に利用される割合はごくわずかです。
グリーングロワーズの栽培装置では、限られた水を効果的に使用することで、露地栽培と比較して水の消費量を70%以上も抑えることができています。環境にも配慮した装置なのです。
私たちは商品だけでなく、その栽培過程にもこだわって活動を行っていきます。