街やメディアなど、世間のあちこちで目にするようになったSDGs。「持続可能な開発目標」という意味を持ち、環境問題をはじめ、地球が抱えるさまざまな問題を解決するために世界中の国や企業、団体が取り組みを進めています。そんなSDGsが楽しく学べるゲームがあることをご存知でしたか?
今回はSDGsのゲームの種類や、ゲームを使ってSDGsを学ぶことのメリットについてお伝えします。
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まずはSDGsのゲームの種類にはどんなものがあるのか見ていきましょう。
トランプやウノと同じような感覚で、手軽に遊べるカードゲーム。持ち運びにも便利で、外出先や旅行先でみんなと楽しむのにも適しています。SDGsのカードゲームには小学生向けのものから企業向けのものまであります。
SDGsのすごろくには無料ダウンロードできるものが多く、コストをかけずに遊べるのが魅力です。小中学校の授業で活用されるなど、遊びながら環境問題について考えることができるところが人気の理由となっています。
基本的には、サイコロを振って進むという昔ながらのルールなので、老若男女問わず遊ぶことができるでしょう。
SDGsが学べるゲームとして、アプリも続々と登場しています。すごろく同様、無料でダウンロードできるものが多いのも、うれしいポイント。
アプリの中には、ごみ拾いした写真を撮影し共有することで「ありがとう」ボタンを押してもらうというものも。ごみ拾いという取り組みを楽しく行えるなど、実際の行動につながるアプリも出てきています。
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ここではゲームを使ってSDGsを学ぶメリットについて解説します。
子どもや学生がゲームでSDGsを学ぶことの最大のメリットは、SDGs に対する「難しそう」というイメージを覆し、楽しみながら理解を深められることです。
SDGs(サステナブル・デベロップメント・ゴールズ)という言葉からして、「意味がわからない…」と敬遠してしまう子も多いのではないでしょうか。そんなお子さんにぴったりなのがゲームを通して学んでいく方法です。
地球の未来を担う子どもたちにとって、SDGsを学ぶことは自分たちの暮らしを守ることにつながります。世界が抱えている問題や課題を早いうちから知ることで、SDGsに対する意識が高まり、将来、科学者や研究者として課題解決に活躍する人材が生まれるかもしれません。
そのためには、まずSDGsに興味を持ってもらうことが大切です。小学生のお子さんには、アクションを交えながらSDGsを覚えられるカードゲームなどがおすすめ。SDGsの目標がそれぞれ自分の生活とどう直結しているのか、どんな行動をしていけば良いのかを知ることができますよ。
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社会人がゲームを使ってSDGsを学ぶメリットは、経済、社会、環境がどう関わり合っているかを知るきっかけになることです。
表面的にSDGsを知ってはいても、なぜその取り組みが必要なのか、そこまで深く理解していない、ということもあるでしょう。
SDGsのゲームの中には、限られたお金と時間を使ってプロジェクトを進めていき、達成するには世の中がどのような流れで動き、どのようにして周りの人々と連携を取れば良いのかを体感的に把握できるものもあります。
ゲーム内でプロジェクトをシュミレーションし、流れやうまく進める秘訣を知ることで、よりSDGsへの関心が深まり、実際の仕事現場でも活かされてくることでしょう。
このようなタイプのゲームは企業研修や自治体のイベントでも取り入れられています。
今回はSDGsのゲームの種類や魅力、ゲームを使ってSDGsを学ぶことのメリットについてお伝えしました。
SDGsのゲームには、カードゲームをはじめ、すごろくやアプリなどさまざまな種類があります。
今後も私たちの生活により身近なかたちで、SDGsを学ぶ機会が増えてくることでしょう。これまでSDGsについて難しいイメージを持っていた人も、まずはゲームから始めてみるのも良いかもしれません。
ぜひ、楽しく理解を深めていけるSDGsのゲームにトライしてみてはいかがでしょうか。